院長挨拶
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経歴
安田おとな歯科・こども矯正歯科 院長
安田 雅章 / Masaaki Yasuda
安田おとな歯科・こども矯正歯科医院院長。
1982年生まれ。山口県岩国市出身。
祖父の代から続く歯科医院の家庭に生まれ、東京歯科大学歯学部に入学。
大学卒業後は、東京歯科大学付属の千葉病院の臨床研修医として1年間勤務しながら、様々な開業医の元で歯科医師としての基礎知識と技術を習得し、また研修先で、予防歯科の可能性を知る。
その後、将来的に実家の歯科医院を継ぐことになるので、一般的な歯科の知識・技能をトータルで学ぶことができる、東京歯科大学口腔インプラント学講座へ入局し、日々、治療の技術を磨く。
一般的な歯科の技術をトータルで習得した後、より幅広い年代層を見れるようにするために、神奈川県の歯科医院の分院長に就任し、成人だけでなく、寝たきりの高齢者、幼稚園に通う子どもの治療にもあたり、全世代の治療と予防に当たる。
その後、2020年4月に、安田おとな歯科・こども矯正歯科の跡を継ぎ、院長に就任。
メッセージ
「なんで、自分は歯医者の息子なのに、虫歯が多いんだろう…」
子どもの頃から「将来は実家を継ぎ、歯医者になるのだろう」と思っていた私は、決して、歯磨きをサボっていた訳ではありません。
でも、虫歯や歯並びなどの口腔内の問題を数多く抱えていました。
今思えば、この謎を解きたくて、歯医者という仕事を選択したのかもしれません。
85才で歯が平均8本しか
残らない日本人
日本は歯科後進国であり、85歳になると歯は平均8本しか残っていないというデータがあります。
様々な論文でも裏付けられていますが、歯が失われると、糖尿病、脳卒中、認知症など様々な健康リスクが増えてしまいます。
私はこの歯科医院を継ぐ前に、訪問診療していた介護施設があったのですが、認知症や糖尿病など、大きな病気を抱えられている方は、口のトラブルを抱えられている方が非常に多かったです。
一方の歯科の分野で、国全体で予防の意識が高いスウェーデンでは、85歳でも平均25本の歯が残っているというデータがあります。
これは、定期的に歯科医院に通い、歯や口腔内のトラブルを未然に防ぐことができているかどうかの差です。
スウェーデンでは国民の90%以上がメンテナンスのために定期的に歯科医院に通っているのに対して、日本では5%未満の国民しか通っていません。
成人が特に気をつけないといけない歯のトラブルは「歯周病」です。
日本の成人の8割はこの歯周病にかかっています。
歯周病は、歯の周りに汚れが溜まることによって炎症を引き起こし、歯を支えてる周りの骨が溶け出すという歯の周り病気です。
骨を失うメカニズムはシンプルで、歯の周りに汚れが溜まり、その汚れの中には細菌がおり、その細菌が周りの骨を溶かし、歯を支えている骨が徐々に溶けて、進行すると最終的には歯を抜かなくてはいけなくなってしまいます。
汚れは後からでも取れますが、一度溶けてしまった骨は元には戻りません。
そして、歯周病の何よりも恐ろしいところは、虫歯のように痛みがほとんど少なく、自覚できないことです。
「これはまずいかも」と自覚できるまでになって、歯医者に行った時には、もう手遅れということが非常に多いです。
「いやいや、歯医者に定期的に通っていなくても、毎日ちゃんと歯は磨いてるし、今、歯は痛くないし、大丈夫」と思われる方も多いのですが、歯磨きでは取れない汚れがあるので、30代以上の方は、定期的に通うことが非常に重要になってきます。
また、どれだけ歯を治療しても、口腔内を清潔に保つことができなければ、再発を繰り返してしまうため、「治療」だけでは、根本的な解消にはなりません。
だから、私たちの歯科医院では、歯や口腔内のトラブルを防ぐ、予防歯科に力を入れています。
予防歯科との出会い
私が、この予防歯科の考え方を知ったのは、東京歯科大学付属の千葉病院で臨床研修医をしていた時のことです。
臨床研修医になると、提携先の歯科医院の現場に入り、歯科医師としての基礎知識・技能を学ぶことになるのですが、私が入った歯科医院の一つに予防歯科に取り組んでいる歯科医院がありました。
その歯科医院は、日本を代表する予防歯科の「日吉歯科」の考え方を取り入れて、治療に当たっていました。
日吉歯科は、山形県の酒田市にあり、人口は11万人の町で、驚くべきことに、この町内の1割の1万人以上が、この歯医者に通っています。
この歯科医院は「生涯、自分の歯で食べられる人を育てること」を使命としており、予防に徹底的に力を入れているので、85才のおばぁちゃんでも、一本の歯を失うことなく、堅いお煎餅をバリバリ食べています。
本当に常に新しいの予防歯科をされているので、この地域の住民だけではなく、患者は日本全国からやってきて、アメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国からも視察がやってきます。
研修先が、この日吉歯科の考え方を取り入れていたので、歯科医院の患者さんは、歯のトラブルを抱えてなくても、定期的にクリーニングに受けに通っており、毎回、歯磨きがちゃんとできているかをチェックしたりして、患者さんの歯の健康を守っていました。
研修先は、この歯科医院以外にも複数ありましたが、「治療」だけしか行なっていない一般の歯科医院と比べて、患者さんの口の中が非常に綺麗で、トラブルが少なかったことが今でも印象に残っています。
3代目院長に就任
なので、実家を継ぐ際には、治療だけでなく、予防を重視する歯科医院にスタイルチェンジしようと決意しました。
臨床研修医を経た後は、日本で歴史がある東京歯科大学に口腔インプラント科に約7年半在籍し、一流の歯科医師の元で、インプラント、歯周病、虫歯治療など、一般的な歯科で必要とされる治療技術は全て磨きました。
その後は、介護施設の訪問診療で、後期高齢者の方の治療を重点的に行い、神奈川県の歯科医院での分院長時代には、目の前に大きな幼稚園がありました。
そこで、小さなお子さんの虫歯治療や歯列矯正や予防にも取り組んだことで、全世代に対応できる治療と予防の技術は一通り身につけ、2020年に実家に戻り、こちらの歯科医院を継ぐことになりました。
歯が変われば、人生は変わります。
歯が変わることで、健康になり、容姿や姿勢も変わり、表情に自信が持てるようになり、性格が明るくなっていく姿をたくさん見てきました。
歯を健康に美しく変えていくのは、早ければ早いほど良いですが、手遅れなこともありません。
なので、歯や口腔内のトラブルを抱えている方や、予防にも興味がある方はぜひ、一度、私たちの歯科医院に足を運んでいただければと思います。